作品解説 vol.20
冬に続いて春です。これも冬同様におそろしく時間がかかりました。塗っている時間はそれほどでもないのですが、色等を決めるために絵をじっと眺めている時間が長いのです。とくに四季のシリーズは二種繋ぎ絵であるため、左右の色のバランスをあれこれ考えたりしてしまい、やたらと時間がかかっているようです。しかし、そのわりにこの絵は左右のバランスが微妙ですね…。言われないと繋ぎ絵である事に気がつかない感じに仕上がってしまいました。下描きの段階ではそれなりに繋ぎ絵っぽかったのですが、色をつけ初めてから、どうしても「バランスを重視する」よりも「好きなところに好きな色をつけたい」という気持ちが強くなり、(それでもそれなりに、少しはバランスも考えていたのですが)最終的にはこんなふうになりました。私としては好きにしたので楽しかったです。[笑]
絵の内容ですが、今回は「春」という事で明るい色彩を目標に、イメージ的には天国のような感じを目指しました。可愛い絵にしたかったので、妖精にも私にしてはめずらしいタイプの服を着せたつもりです。裏面の絵で、妖精の結婚式をモチーフにしたものを描いたのですががとても気に入ってまして、いつかカラーで同じテーマのものを描けたらいいなと思っています。妖精と人間の結婚で、体の大きさがあまりに違う恋人というシチュエーションで。こういう、体の大きさが極端に違ったり、種族が違ったりする恋人や友人という設定が好きです。
ゴシックっぽい天使の絵を目指しました。天使はいいですね〜。この絵はとにかく下描きもペン入れも早く仕上がりました。白黒はカラーに比べて少し楽なようです。
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